静寂に包まれた深夜、ふと目を覚ました。部屋には微かな光が差し込み、どこからか音楽が聞こえてくる。それは紛れもなくラジオ体操第一のメロディーだ。
不審に思いながらも、私は音の源を探る。しかし、部屋には誰もいない。窓辺に置いたラジオは電源がオフ、テレビも消えている。一体、音はどこから来るのだろう?
恐怖が全身を駆け巡る中、音楽は徐々に大きくなっていく。そして、その瞬間、私は信じられない光景を目にした。
空虚なはずの部屋の隅に、ぼんやりと光る人影が浮かんでいたのだ。その影は、ゆっくりと動き始め、ラジオ体操第一の体操を踊り始めた。
恐怖で声も出ず、ただただその様子を見つめるしかできない。影はまるで機械のように、正確無比な動きで体操を続ける。そして、第一の体操が終わると、影は静かに消えていった。
部屋には再び静寂が訪れ、ただ不気味な余韻だけが漂っていた。あの影は一体何だったのか?そして、なぜ夜中にラジオ体操を踊っていたのか?
答えは闇の中。ただ一つ確信しているのは、あの夜、私は恐ろしい体験をしたということだ。


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